金属アレルギー
よく安価なピアスなどをして耳が
「かぶれた」なんて事はないですか?
これは体内のリンパ球が、
有害物質に反応して攻撃するためです。
リンパ球は一度攻撃した相手をいつまでも覚えています。
さらに2度目の進入の際は、直ちに反応を起こします。
その事をアレルギー(感作)といいます。
一度でもアレルギーを起こすと、
50年以上も続く可能性があります。
またわずかな量でも過敏に反応を起こします。
金属は通常水には溶けませんが、
汗や体液(傷口などに出る)には
ごく微量に溶ける場合があるのです。
これを「金属のイオン化」といいます。
イオン化した金属が体のたんぱく質と作用して、
本来のたんぱく質とは違う形になってしまい、
体はこれに対して拒絶反応し
「かぶれ」や「炎症」となるのです。
これが金属アレルギーとよばれるものです。
特にピアッシングの傷口などが発生しやすい場所です。
- アレルギーを起こしやすい金属
①水銀
②ニッケル
③スズ
④コバルト
⑤クロム
⑥パラジウム
⑦プラチナ
⑧銅
⑨亜鉛
⑩金
- アレルギーを起こし難い金属
①銀
②アルミニウム
③チタン
④鉄・・他
まれですが、水銀と金は構造が似ていますので、
水銀でアレルギーがある場合、金でもアレルギーを
引き起こしてしまいます。これを「交差反応」と呼びます。
このことよりシルバー(銀)は非常にアレルギーの
要因が少ない金属であることが御理解いただけると思います。
アレルギー反応が出た場合はすぐ使用を中止して、
専門医に御相談される事をお勧めします。
専門医でどの金属に対して反応を起こすのか調べていただき、
その金属の使用を避けることで、
別のアクセサリーをお楽しみいただける事になります。